アルテシマは黄色い斑が特徴のゴムの木の仲間です。沖縄で生産されている観葉植物の中で、おそらく最も生産量の多い品種でもあります。アルテシマを含めたゴムの木は成長が早いため、定期的に剪定(せんてい)が必要になってきます。
剪定のポイントまとめ
- 暖かい時期に剪定する
- 葉を1〜2枚残して切る
- 事前に活性を上げる
フィカス・アルテシマの剪定方法
剪定には枝を作っていくための剪定と、いらない枝を間引く剪定があります。いらない枝を間引く剪定はいつ行っても大丈夫です。今回は枝を作る剪定について説明していきます。
剪定の事前準備
剪定前にアルテシマの勢力(活性)を強くしていると、芽吹きが良くなり剪定がうまくいきます。
事前に肥料を与えたり、日光に当てたりすることで植物に勢いを付けると良いと思います。
剪定する目安
- 樹形が崩れてきた
- 枝が伸びすぎてきた
アルテシマの剪定時期
アルテシマは春〜夏頃に剪定してください。秋だと新芽がしっかり成長する前に寒さが来てしまい、成長が止まります。最悪の場合枝枯れすることがありますので、出来るだけ暖かい時期に剪定を行ってください。
剪定していきます
仕上がりのイメージを持つ
まずどのような樹形にしたいかをイメージします。基本的には上にボリュームを出し、下にいくほど絞るような樹形にすると格好良くなります。
枝を切ります
枝を切ります。葉の付け根の5mm〜1cm上で切ってください。
アルテシマは、葉の付け根の少し上から新芽が出てきます。新芽の出る方向はその葉が向いていた方向ですので、剪定の際にどの向きの葉を1番上にするかで仕上がりの樹形をある程度コントロールできます。
上の方に放射線状に伸びていく様な樹形にした方が格好良く作りやすいです。写真の様な向きの枝を残す様に枝を剪定していってください。
各枝ごとに葉を1〜2枚ずつ残して葉落としをする
葉をある程度減らした方が新芽が出やすくなります。ただし、枝に1枚も葉がないと、水が枝まで上がらずに枝枯れするリスクが高くなります。
葉は1枚残っていればいいのですが、風とか虫など外的要因で葉が落ちてしまうこともあります。そのため念のために2枚くらい残しておくのが良いと思います。
いらない枝は間引いてしまう
剪定を繰り返すと枝がどんどん増えていきます。枝が多過ぎると風通しが悪くなり病気の元になります。その場合はいらない枝を根本から切ってしまってください。
手に樹液が付いたら
ゴムの木を切ると白い樹液が出ます。手に付くと落ちずらいので手袋をして、汚れてもいい服で剪定を行なってください。もし樹液がついてしまったら、オリーブオイルなどを付けてこするか、熱めのお湯で流しながら石鹸で洗うと落としやすくなります。
おわりに
以上がアルテシマの剪定方法になります。アルテシマは剪定の時期さえ間違わなければ簡単な植物です。アルテシマを含むゴムの木は成長が早く、定期的に剪定が必要になります。
剪定ができるようになるとご自分で樹形を作れるようになりますので、ぜひこれを期にチャレンジしてみてください。