ウンベラータの育て方の基本
鉢を大きくする
根っこが回ってきたら大きな鉢に植え替えた方が生長が早くなります。土が過湿にならないように鉢を小さくするという考え方もありますが、ウンベラータ(ゴムの木)を大きくしたい場合は鉢を大きくする方がメリットが多いと思います。
温度を上げる
ゴムの木が生長するための適温は20℃〜35℃と言われています。温度が低いと生長が止まりますが、温度が高すぎても植物の生長は抑制されます。夏はあまり温度を気にする必要はありませんが、秋〜春にかけてはお住まいの地域によっては温度がかなり下がります。
12℃もあれば枯れることはありませんが、生長させたいならもっと温度が欲しいところです。暖房をかけるなどして温度を上げることができればその分生長が早くなります。/p>
肥料を与えて日光に当てる
肥料を与えることはイメージしやすいと思いますが、それと同じくらい大事なのが日光に当てることです。ウンベラータ(ゴムの木)は伸ばすのは簡単ですが、太らせるのは時間がかかります。細いまま伸びていくと重さに耐えれなくて折れたりするので、いかに太らせるかが重要になります。
ゴムの木を太らせるには肥料を与えるとともに、日光に当てることです。光合成をしっかりさせることで太りやすくなります。逆に光合成が少ない状態で肥料だけ与えると徒長します。徒長とはひょろひょろと間延びしたように延びていくことで、太らせることと真逆です。
できれば直射日光の方が光合成が多くなるので良いのですが、室内の暗さになれた葉を直射日光に当てると葉焼けする可能性が高いです。元の葉が葉焼けしても、新しく出てくる葉は外の光量に慣れた肉厚な葉になります。ただ、一旦見栄えが悪くなるので、「太らせることが最優先で見栄えは気にしない」という方は直射日光に当てていいですが、見た目も気にする方は反日陰くらいで少しずつ太陽に当てるくらいでも大丈夫です。
仕上がる樹形に関して
大きくなっても曲がりの位置は変わらない
6号サイズのウンベラータを8号サイズに大きくしたい場合、曲がりの位置は6号サイズの位置のままです。上から新しく伸びていく幹や枝で樹形を作っていくことになります。
6号の曲がりの位置は8号のようにはなりません。
下枝を間引く
6号サイズでバランス良く枝が出ている場合、8号サイズになると下枝が多過ぎることになります。枝が多いとエネルギーが分散して幹が太りづらくなるので、いらない枝を先に落としてしまうと生長を早くできます。
ただし、枝を間引いて葉の数が減ると光合成が減るので、株全体の生長は抑制されます。生長に必要な枝、いらない枝を考えながら間引く必要があります。
ウンベラータの下枝を間引いて幹を太らせる
枝が付いている位置によって、幹が太るのに貢献するかどうかが変わってきます。上にある枝は、その下にある幹全体を太らせる効果がありますが、下の枝は、その枝が出ている位置より上の幹を太らせる効果がありません。
つまり、下に付いている枝がエネルギーを奪ってどんどん太くなるとその枝より上の幹が太りにくくなります。それを防ぐために、大きくなりそうな下枝は切り落とすことも有効です。
ウンベラータの育て方のまとめ
- 鉢を大きくする
- 温度を上げる
- 肥料を与える
- 光に当てる(光合成を促す)
- いらない枝を間引く
以上の点を意識して育ててみてください。
ゴムの木は全体的に成長が早く、その中でもウンベラータは特に成長が早い品種です。温度や肥料、日光をしっかり与え、上手く剪定をすることで大きく育てることができます。ウンベラータを大きくする育て方が分かると、より楽しくなるのでぜひチャレンジしてみてください。