セラミスとは?
セラミスは、屋内用に改良された人工培養土です。天然の粘土を高温で焼き砕いて作られ、清潔で無機質なので虫の発生も極力抑える事が出来ます。水に濡れると色が変わるので水やりのタイミングも計りやすいです。排水性と保水性がちょうどよく、植替え時の活着率(成功率)も高いのでオススメです。
植え替えのタイミング
土を崩す植え替えと同じで、根を痛めるので植え替えの時期は重要です。それぞれの植物の適期というのがありますが、多くの植物はこれから暖かくなる春頃に植え替えると成功率が上がります。
また、根が痛むと水を吸う力が弱くなりますので、蒸散を抑えるなどして植物が乾燥するのを防ぐ必要があります。湿度を上げるのも有効ですが、剪定を同時に行うことも有効です。剪定することで葉の数を減らし、蒸散を抑えることができます。
ハイドロカルチャー(水耕栽培)にする際の注意点
ハイドロカルチャー(水耕栽培)に植え替える場合は、土は残さず綺麗に洗い落とすようにしてください。土を残したまま包むようにセラミスを入れていく方法もありますが、これは個人的にはオススメしません。
まず虫が出にくいなどのハイドロカルチャーのメリットがなくなることと、土とセラミスの水捌けが違うものが一緒になっていると、水管理が難しくなるからです。ハイドロカルチャーに植え替えるなら土はできるだけ残さないようにしてください。
植え替えの流れ
土を崩して洗う
手でほぐすように土を落としてください。出来るだけ根を切らないように気をつけますが、多少切れるのはしょうがないので気にせず落としてください。
土を崩す
土をある程度落としたら水で洗ってください。バケツなどに水を貯めて洗ってもいいですし、ホースなどで流しながら洗ってもいいと思います。
水で洗う
土を完全に落とす
殺菌剤、発根剤に浸ける
これは可能ならでいいですが、土を洗い落とした後に殺菌剤と発根剤に根の部分を浸けてください。薬液を作り、根を浸すようにして漬けます。もしくは、セラミスに植え替えたあとに水やりのように根元にかけてもいいです。
これらはやらなくても植え替え自体は可能ですが、処理した方が成功率は上がります。
発根剤は根の成長を早めるためです。殺菌剤は根を痛めるのでそこから菌が入らないようにするためです。
セラミスに植え込む
まずは鉢底に少しセラミスを敷きます。鉢底が見えなくなる程度で大丈夫です。
植物の位置を決めてセラミスを入れていきます。
根が多いと中の方に入りにくくなります。細い棒でつついたり、揺らしたりして中までちゃんと入るようにしてください。
水をしっかりかける
植え替えたらたっぷり水をかけます。初めは下から茶色い水が出てきますが、それが透明になるまで水をかけてください。
湿度を高めて養生する
植え替えたあとは20℃〜25℃くらいで風通しのよい涼しい場所で管理してください。生産のハウスでは35℃以上で管理することもありますが、それは高い湿度が必要になりますのでご家庭ではオススメしません。
水やりはセラミスが乾燥しない程度に控えめにしてください。セラミスは乾くと色が変わるので分かりやすいです。根をどれだけ痛めたかにもよりますが、1ヶ月〜2ヶ月たつと根がある程度定着してきますので、徐々に水やりを通常に戻していきます。
まとめ
セラミスはハイドロカルチャーの中でも比較的植物の活着率(成功率)が高い素材なのでオススメです。まずは根っこの成長が早いゴムの木などで植え替えてみるといいと思います。ぜひチャレンジしてみてください。