コンシンネ・ホワイボリーはリュウゼツラン科ドラセナ属の植物で、マダガスカル・アフリカ熱帯雨林気候が原産国です。別名『ホワイトホリー』と呼ばれることもあります。
ドラセナは大変種類が豊富ですが、コンシンネの中でもとても美しい品種です。「ホワイボリー」という名の通り緑の葉に乳白色の斑が入っていて、緑と白のストライプのように見え、細長い葉が噴水のように垂れ下がる様子はとても柔らかい印象を与えます。ホワイボリーの花言葉は『幸福』で、贈り物にもピッタリです。 丈夫で管理しやすく、広い空間に飾っても負けない存在感のある植物です。
コンシンネ・ホワイボリーの特徴や育て方
置き場所
出来れば明るい場所が最適ですが、暗い場所でも枯れません。ホワイボリーは光を好み、光が強いほど葉が締まっていきますので、室内の場合は窓際など光の入る場所に置くことをお勧めします。耐陰性もあるので、通常の明かりがあれば問題ありませんが、暗いと葉が徒長気味になり下葉から垂れるような形になります。
水やり
ホワイボリーを含めたドラセナ系の植物の水やりは控えにしてください。乾燥に強いので水が少し足りないくらいでは枯れることは少ないですが、逆に水のあげ過ぎによる根腐れの危険が多い植物です。
春から秋
土の表面が完全に乾いたら鉢底から抜けるほどのたっぷりの水を与えましょう。お皿に貯まった水は捨て、土が水に浸かった状態を避けてください。
観葉植物を枯らしてしまう原因の多くは水のあげ過ぎと言われていますが、これは水の量が多いのは問題ありません。問題は、頻度が多すぎて土が常に加湿になっていることです。ドラセナ系のような乾燥に強い植物は特にメリハリをつけて水やりをしてください。
冬
生長が緩やかになるため、土の表面が完全に乾いて2~3日してからたっぷりと与えましょう。あげるタイミングは日中の暖かい時間に行うようにしましょう。夕方などにあげると土に水分が多いまま夜間寒くなり、水が冷えて根にダメージを与えることがあります。
温度
コンシンネ・ホワイボリーは南アジア・アフリカ原産の植物なので、暖かい場所が大好きです。なるべく寒暖差の少ない場所、室内に置いてあげると良いでしょう。冬場の窓際は寒暖差が大きいのでなるべく避けてあげましょう。気温は10℃を下回らなければ十分管理できできます。
肥料
肥料は緩効性がオススメ
肥料が強いと根にダメージを与える危険性があるため、ロングタイプや緩効性と言われるような長く少しずつ効くタイプの肥料がオススメです。
根っこが痛んでいる時は「活力剤」
ホワイボリーに限らず、どのような観葉植物でも根っこが痛んでいる時に肥料を与えてはいけません。植え替えで根っこを崩したり、水やりの加減を間違えて根腐れを起こしたりと、根っこが痛む原因はいろいろ考えられます。根っこが痛んだ時には肥料の代わりにメネデールなどの活力剤を与えてください。
病気や害虫
コンシンネ・ホワイボリーは、乾燥や水のやりすぎで病気や害虫などのトラブルが起きることが稀にあります。
葉の表裏にハダニ(0.5㎜ほどの小さな赤いクモのような虫)が付くことがあり、夏・秋に多く発生します。ハダニは水に弱い為、葉に木酢などで霧吹きなどをし、予防しましょう。日当たりや風通しの悪い場所では、
カイガラムシ(白い綿のようなもの)が付きやすくなります。もし付いてしまったらまず歯ブラシなどで綺麗に取り除き、その後殺虫剤の散布を行ないましょう。
伸びた枝を曲げる
ホワイボリーはの枝が伸びてきたら曲げるのもオススメです。ホワイボリーはゴムの木などと比べて剪定時に芽が吹きづらいので、剪定しても樹形が綺麗に仕上がらなかったり、剪定した枝が枯れてしまうこともあります。曲げるのであればそういった心配がありません。
曲げる時はヒモなどで曲げたい方向に誘引してください。ポイントが3つあります。
ポイント1:枝が細いうちに曲げる
コンシンネ系の植物は枝が硬く、太くなるにつれ曲げにくく、折れやすくなります。一番先端の細い枝だけ曲げるようにしてください。
ポイント2:数回に分けて曲げる
一度に急激に曲げようとすると折れてしまいます。2〜3回に分けて曲げていってください。
ポイント3:曲げる前に水を切る
上の2つのやり方でも曲げれない場合は、少しの間水やりを止め、乾燥させると枝が柔らかくなり曲げやすくなります。ただし、乾燥させ過ぎると植物にダメージが出ますのでほどほどにしてください。枝の表面にシワが出てくると乾燥させ過ぎですので水を与えてください。
また、柔らかくなったからといって急激に曲げると、水を与えた時に折れることがあります。その場合も複数回に分けて曲げるのをオススメします。
コンシンネ・ホワイボリーの増やし方
コンシンネ・ホワイボリーは挿し木で簡単に増やすことができるので、是非挑戦してみてください。
コンシンネ・ホワイボリーの挿し木の方法は、深さ10㎝以上の鉢に土を入れ、十分に湿らせておき真ん中に指で穴を開けておきます。
元気のある枝の先端部分を10㎝程度カットして、新芽ではなく硬い葉を数枚残し、根元に発根剤をつけ3~4㎝程度穴へ植えます。植えた後はたっぷりと水をあげ、根が鉢に回るまで水を切らさないようにしてあげてください。
数週間で根が回り、新芽が出てきます。気温は25℃~30℃程度、多湿が理想です。温度が高い方が発根の勢いやスピードが速いので暖かい季節に増やすことをお勧めします。
鉢替え
大きく成長したら鉢を替えてあげましょう。株が成長して大きくなってくると、それに合わせて土の中の根っこも広がっていきます。そうすると、段々と鉢の中が根っこでパンパンになってきますので、頃合いを見てもっと大きい鉢に替えてあげてください。
購入して1年〜1年半経った頃が目安です。植え替える時は、元々の土を出来るだけ崩さない様にして、周りに新しい土を足す様なイメージで行なってください。根っこが傷んでたり、根詰まりを起こしている時に元ある根っこを切って間引くテクニックもありますが、枯れるリスクもあるのであまりオススメはしません。