フィカス・アルテシマ

フィカス・アルテシマ

植物名 アルテシマ
英名 Ficus Altissima
科・属 クワ科フィカス属
原産地 インド、ミャンマー、東南アジア
栽培難易度 比較的簡単
耐寒性 8℃以上
耐暑性 高い
耐陰性 低い
育て方のポイント アルテシマは光が強いと黄色の斑が鮮やかになります。逆に暗さには少し弱いのでできるだけ明るい場所に置いてください。

フィカス・アルテシマとは

フィカス・アルテシマはクワ科フィカス属ゴムの木の仲間です。

ライトグリーンの葉に鮮やかな黄色の斑が入ったアルテシマは、お部屋の中を一気に明るくしてくれるとても人気のある観葉植物です。

その魅力は樹形にもあり、幹の緩やかなカーブと鮮やかな葉色はインテリアのポイントになります。 アルテシマとはラテン語で『最も背が高い』という意味で、樹高は大きいもので20mになる事もあるそうです。

本来の名前は「フィカス・アルテシマ・バリエガタ」

現在流通しているアルテシマは葉に黄色の鮮やかな斑が入っているのが特徴ですが、実は本来のアルテシマには斑が入っておらず、光沢のあるグリーンの葉っぱです。斑入りの方はアルテシマ・バリエガタ(バリエガタは斑入りの意味)が本来の名前なのですが、斑入りの方が圧倒的に流通しており、こちらが定着しています。代わりにグリーンのアルテシマは「アルテシマの青」や「アルテシマのグリーン」と呼ばれることが多くなっています。

暗いと斑が薄くなります

アルテシマは鮮やかな斑が特徴ですが、暗い場所に置いておくと斑がグリーンに変わっていき目立たなくなります。斑を鮮やかにするにはできるだけ明るい場所で管理してあげてください。

花言葉は「永遠の幸せ」

フィカス・アルテシマの花言葉は「永遠の幸せ」、「すこやか」です。ゴムの木の強い生命力からこの花言葉が付けられたそうです。 フィカス・アルテシマは見た目も鮮やかで丈夫で育てやすく、室内で育てるのに向いています。インテリア性も高く花言葉も素敵ですので、開店祝いや新築祝いなど、どんなお祝い事にも合う贈り物になります。

アルテシマの特徴と育て方

置き場所 | 明るい場所を好みます

出来れば明るい場所が最適ですが、暗い場所でも枯れません。

フィカス・アルテシマは光を好む植物ですので、室内の場合は窓際など光の入る場所に置くことをお勧めします。窓際に置くスペースを確保できなくても耐陰性もあるので、通常の明かりがあれば問題ありません。

ただし、アルテシマは光が強いほど斑が鮮やかな黄色になり、光が弱いと斑がグリーンになって目立たなくなります。鮮やかな斑を出したければできるだけ明るい場所に置いてください。

アルテシマは沖縄の野外で育てられるくらい直射日光には強いですが、室内の暗さに慣れた葉っぱをいきなり外の強い日差しに当てるとダメージを与えてしまいます。

また、明るいほど鉢植えの場合は土が乾くのが早くなるため、水やりの頻度が多くなりますのでご注意ください。

水やり

フィカス・アルテシマの水やりは控えめの方が安全です。

春から秋は、土の表面が完全に乾いたら鉢底から抜けるほどのたっぷりの水を与えましょう。

冬は生長が緩やかになるため、土の表面が完全に乾いて2~3日してからたっぷりと与えましょう。水やりのポイントは、季節によって頻度が変わりますが、与えるときは鉢底から出るくらいたっぷりと与えることです。

温度

フィカス・アルテシマは東南アジア原産の植物なので、暖かい場所が大好きです。なるべく寒暖差の少ない場所、室内に置いてあげると良いでしょう。冬場の窓際は寒暖差が大きいのでなるべく避けてあげましょう。気温は8℃を下回らなければ十分管理できできます。

肥料

春から秋にかけては、月に一回程度の置き肥を与えると元気に生長します。肥料には即効性と緩効性のタイプがありますが、緩効性をオススメします。即効性の肥料は分量やタイミングを間違うと根っこを傷める原因になります。緩効性の肥料でも十分に効果はあり、また失敗も少ないので初心者には特にオススメです。

剪定

アルテシマの剪定は、気温の高い時期の方が新芽が吹きやすく、上手くいきやすいです。沖縄では年中剪定が可能です。

また、室内に置いてある植物はどうしても生力が落ち気味になります。生力が落ちると剪定しても枝が枯れたり芽が出なかったりします。事前に外に出して生力を戻してあげると新芽が吹きやすくなります。同様に剪定する2週間前くらいに肥料を与えると、より勢いがまして剪定が上手くいきやすくなります。

枝を切る位置も重要です。切った位置に葉っぱが1枚以上残るようにしましょう。これは、葉っぱを残すことで、その枝まで水を吸い上げれるようにする為です。この葉っぱがないとその枝は枯れる確率が高くなります。

気温や湿度などの環境がよく、植物自体に勢いがあれば葉っぱがなくても大丈夫な場合はありますが、家庭で管理している場合はほとんどその条件を満たさないので、葉っぱを残して切ることが重要です。

剪定をする際は、残さず全部の枝を切ってあげると仕上がりがよくなります。

鉢替え

大きく成長したら鉢を替えてあげましょう。株が成長して大きくなってくると、それに合わせて土の中の根も広がっていきます。段々と鉢の中が根でパンパンになってきますので、頃合いを見てもっと大きい鉢に替えてあげてください。

購入して1年〜1年半経った頃が目安です。

植え替える時は、元々の土を出来るだけ崩さない様にして、周りに新しい土を足す様なイメージで行なってください。

根っこが傷んでたり、根詰まりを起こしている時に元ある根っこを切って間引くテクニックもありますが、枯れるリスクもあるのでオススメはしません。

アルテシマに出る病害虫

アルテシマは葉っぱにハダニやアブラムシ、土にアリが出ることがあります。

アリ

他の観葉植物と同様に土にアリが発生することがあります。周辺にアリが寄ってくるような餌になるものを置かないようにしてください。

ありの巣コロリなどを近くに置くのも効果的です。

カイガラムシ

カイガラムシの成虫は硬い殻に覆われていて薬剤が効きにくくなります。歯ブラシなどで物理的に除去します。風通しが悪くホコリっぽい環境を好むので、置き場所の環境をよくして予防しましょう。

ハダニ

ハダニは乾燥していると発生しやすくなります。定期的に葉水をしてあげると発生を抑えることができます。

アブラムシ

アブラムシは風通しが悪かったり、密集して日当たりが悪いと発生しやすくなります。また、窒素過多になることでも発生しやすくなります。風通しと日当たりをよくし、肥料をあげ過ぎないようにしてください。

フィカス・アルテシマの増やし方

挿し木

フィカス・アルテシマの挿し木をするのはこれから暖かくなる春先に行ってください。暑い時期もできなくはないですが、成功率は落ちます。挿し穂は木質化した部分を使ってください。新芽の緑色の部分は挿し木に向きません。さらに葉っぱができるだけコンパクトに固まったものを選んでください。

挿し穂は成長点から10cm〜15cmくらいの長さでカットします。葉っぱを1〜2枚だけ残してあとの葉っぱは切り落とします。特に、新芽の柔らかい葉っぱは必ず落とすようにしてください。新芽の葉っぱが残っていると成功率が落ちます。

観葉植物用を土を用意して5cm〜10cmほどの深さに挿します。涼しくて風通しのよい場所で管理し、土への水やりは土が完全に乾燥しない程度にしてください。かわりに葉水をこまめにしてあげるのがコツです。。早ければ2〜3週間ほどで根っこが出てきます。

取り木

フィカス・アルテシマは取り木もできます。取り木は幹の皮を剥がして濡らした水苔で巻きます。その際に発根剤をスプレーすると根っこがでやすくなります。水苔ごとアルミホイルなどで巻いて乾燥しないようにします。夏だと1ヶ月もすると根が出てきます。発根した場所の少し下から切って土に植えてください。挿し木と違って葉っぱを落とす必要はありません。

また、取り木だと大きな枝でも移植できます。例えば形のキレイな枝をそのまま移植することも可能です。これは挿し木ではできない方法です。小さな苗を作るなら挿し木、枝ごと移植するなら取り木と使い分けてもいいでしょう。取り木はできるだけ暑い時期に行ってください。暑い方が発根が早いので短い期間でできます。挿し木より手間がかかりますが、成功率は格段に上がりますのでぜひチャレンジしてみてください。

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