フィカス・ソフィア

フィカス・ソフィア

植物名 ソフィア
英名 Ficus elastica 'Sofia'
科・属 クワ科・フィカス属
栽培難易度 簡単
耐寒性 5℃以上
耐暑性 高い
耐陰性 比較的高い
育て方のポイント ソフィアは強健で育てやすい植物です。室内だと成長が極端に遅くなるので、大きくしたい場合は外で管理してください。

フィカス・ソフィアはクワ科フィカス属(イチジク属)の観葉植物です。一昔前にロブスターというゴムの木が流行りましたが、ソフィアはロブスターの矮性品種です。ゴムの木の中でも耐陰性や耐寒性が高く初心者の方にも育てやすい植物です。

光沢のある緑の葉っぱが魅力のソフィア

ソフィアは光沢のある緑の丸い葉っぱが魅力の観葉植物です。ソフィアのように大きい葉は画面映えもしますので、お部屋をお洒落に飾るにはピッタリの観葉植物です。また、ソフィアは曲がった形や枝のボリュームのあるタイプなどさまざまな樹形がある点も魅力です。

花言葉は「永遠の幸せ」

ソフィアの花言葉は「永遠の幸せ」 、「すこやか」です。ソフィアはフィカスの中でもとても強い品種ですので、この花言葉にピッタリな観葉植物です。特にデザイン性を重視した内装との相性が良いので、ホテルの開業祝いやデザイナーズオフィスへの贈り物にピッタリです。

ソフィアの育て方

置き場所は明るくて風通しの良い涼しい場所がベスト

ソフィアは耐陰性はあるのですが、やはり明るい場所の方が元気に育ちます。できるだけ窓際など光が入る場所に置いてあげてください。ソフィアの葉っぱは肉厚で、多少のことでは葉焼けも起こしません。

水やりはしっかり乾かしてからタップリと

ソフィアの水やりは控えめにした方が安全です。春〜秋は、7日~10日を目安に土の表面が完全に乾いたら鉢底から抜けるほどのたっぷりの水を与えましょう。冬は生長が緩やかになるため、土の表面が完全に乾いて2~3日してからたっぷりと与えましょう。水やりのポイントは、季節によって頻度が変わりますが、与えるときは鉢底から出るくらいたっぷりと与えることです。

寒さは3〜4℃まで

ソフィアアはフィカスの中でも割と耐寒性がある植物です。とは言え0℃を下回ると枯れるリスクが高くなるのでできれば3℃以上ある方がよいです。

肥料は緩効性がオススメ

肥料は強すぎると根焼けする危険性があるため、ロングタイプや緩効性と言われるような長く少しずつ効くタイプの肥料がオススメです。春、夏、秋にそれぞれ1回ずつ緩効性肥料を土の上に置いてあげてください。

ソフィアの仕立て直し

植え替えは春から夏に

ソフィアの植え替えは土を崩すかどうかで難易度が変わります。土を崩さずそのまま大きな鉢増しをする場合は、時期を選ばず夏でも冬でも植え替えしても大丈夫です。元々あった土を崩して植え替える場合には根にダメージがありますので難易度が上がりますが、ソフィアは根っこの成長が早い植物ですので、他の植物と比べると失敗は少ないと思います。植え替え時期は春から夏に行い、植え替えた後は直射日光に当てずに涼しい場所で管理してください。植え替え直後は肥料は与えてはダメです。代わりに活力剤をあたえましょう。

剪定(せんてい)は春に外で

ソフィアは剪定(せんてい)が比較的簡単な植物です。ただし、ソフィアは鉢植えだと成長が極端に遅くなるので、少しでも成長が早くなるように剪定後は外で管理した方がよいです。そのために、剪定は春で夜間の外気温が10℃を超えるくらいの時期以降に行ってください。事前に肥料を与えたり明るいところで管理するなどして植物の力を付けるのも有効です。

剪定のやり方

それぞれ枝の付け根から10cm〜15cmあたりで切ったところに葉っぱが残るように切っていってください。

剪定後には切り口にカルスメイトやトップジンなどを塗ってください。これは切り口を保護するボンドのようなものです。剪定したばかりのソフィアには虫が寄ってきやすく、切り口から枝の中に入っていって枯してしまいますので、それを防ぎます。切った直後は樹液が出てきてうまく塗れませんので、少し時間を置いてから塗ってください。

ゴムの木の樹液は付くと固まって取れにくくなるので、皮膚や衣服に付かないように気を付けてください。もし付いた場合はすぐに濡れたタオルなどで拭き取ってください。

ソフィアに出る病害虫

アリ

他の観葉植物と同様に土にアリが発生することがあります。周辺にアリが寄ってくるような餌になるものを置かないようにしてください。ありの巣コロリなどを近くに置くのも効果的です。

カイガラムシ

カイガラムシは硬い殻に覆われていて薬剤が効きにくいので、歯ブラシなどで物理的に除去します。風通しが悪くホコリっぽい環境を好むので、置き場所の環境をよくして予防しましょう。

ソフィアの増やし方

ソフィアの増やし方は主に挿し木と取り木です。

挿し木

ソフィアの挿し木は、これから暖かくなる春先に行ってください。暑い時期も可能ではありますが、成功率が落ちてしまいます。

挿し穂は成長点から10cm〜15cmくらいの長さでカットします。それぞれの枝に対して葉っぱを2〜3枚だけ残して残りの葉っぱは切り落としてください。特に、新芽の柔らかい葉っぱは必ず落とすようにしてください。新芽の葉っぱが残っていると成功率が落ちてしまいます。

土を用意して5cm〜10cmほどの深さに挿します。土は観葉植物用であれば大丈夫です。水はけがよいものを選んでください。

直射日光を避け、涼しくて風通しのよい場所で管理してください。土への水やりは、加湿になり過ぎると枯れる危険が高まるので、土が完全に乾燥しない程度にして、葉水をこまめにしてください。早ければ2〜3週間ほどで新しい根っこが出てきます。

取り木

ソフィアは取り木もできます。幹の皮を剥がします。剥がした場所に発根剤をスプレーし、濡らした水苔で包みます。さらに水苔ごとアルミホイルなどで巻いて乾燥しないようにします。

この状態で夏場だと1ヶ月もすると根っこが出てきますので、発根した場所の少し下から切って土に植えてください。挿し木と違い葉っぱを切り落とす必要はありません。

取り木はできるだけ暑い時期に行ってください。暑い方が発根が早いので短い期間でできます。

挿し木より少し手間はかかりますが成功率は格段に上がります。また、取り木だと大きな枝でも移植できます。例えば大きくなった形のキレイな枝をそのまま移植することも可能で、これは挿し木ではできない方法です。小さな苗は挿し木、大きな苗は取り木と使い分けてもいいでしょう。

まとめ

ソフィアは他のフィカス系の観葉植物と比べると葉っぱを害する虫や病気などは出にくく育てやすい植物です。グリーンの丸い葉はどのようなインテリアにも合わせやすいので、どの品種がいいか迷ったらソフィアを選ぶと間違いないです。

ブログに戻る